「PDCAを廻せ!!」という言葉を、聞いたことがあるかと思います。
企業に勤められている方は良く耳にするのではないでしょうか?
【PDCAの歴史】
このPDCAは戦後の1950年ごろに日本に伝えられてきたものになります。
もともとは製造業の品質管理の手法として取り入れられました。
戦後~高度経済成長期(バブル)にかけては、モノが少ない状況にあります。
今とはことなり、作れば売れる!
言い換えると、作れば作るだけ儲かる!!という時代です。
この作れば作るだけ・・・
と数を作ることに関して、非常に有用な手法です。
【PDCAは現代では使えない?】
【計画がなければPDCAは使えない!!】
PDCAサイクルの始まりはP(Plan)の計画です。
これがなければこの手法は始まらないため、使えないです!!
そうなると、このような声が上がってきます。
・先行きが不透明な時代に計画を作ることが出来ない。
・新規事業の立ち上げで全く根拠のない計画しか作れない。または計画は作れない。
となるのは当然なことでしょう。
【リーンスタートアップ】
例えば、新規事業の立ち上げで、PDCAサイクルにこだわる企業が陥る内容として、入念に計画を作成して、調査会社に調査を依頼して、調査レポートの入手から始まります。
そして、ほとんどの場合、調査レポートが示している市場ニーズの希薄で、試作品すら作ることなく新規事業の立ち上げが終了する。というところです。
このリーンスタートアップという手法は、エリック・リース氏によって提唱されました。
このシステムは、「構築(build)―計測(measure)―学習(learn)のサイクルを反復しながら、起業家や開発者の持つ仮説検証を行い、「検証による学びを通じて新製品やサービスの事業化を図っていくものになります。
そのため、試作品を速く作って、顧客に提供し、評価を貰い、学びます。
その学びを生かして、改善し、また作り直していくことになります。
スマホのアプリで多く見かける手法ではないでしょうか?
β版として世の中に提供し、都度都度アップデートをして、人気のアプリにしていく。
という流れは、今人気のあるアプリの立ち上げ時の方法と一致していると思います。
サービス業であっても、試作段階の内容をお話しし、意見を頂きます。
ブラッシュアップしていきながら、「そのサービスがあるならお金を出してでも欲しい」という見込み顧客を確保して、一気に商品化してしまえばいいのです。
【まとめ】
一昔前のように大量に作ればいいという時代ではなくなっています。
また、インターネットの普及により情報もすぐに手に入るようになりました。
人のニーズも多様化しているため、プロダクトインの視点では誰も見向きもしてくれません。
そのため、試作品を用意し、見込み顧客にブラッシュアップして貰い、顧客になって貰う。
この流れを汲んだ商品開発や新規事業の立ち上げが必要となっています。
0コメント