中期経営計画書を作成するうえで失敗してしまうパターンがあります。
その失敗パターンも大きく分けて3つに分類することができます。
その3つのパターンとは・・・
① 立派なものを作ろうとし過ぎる
② 計画倒れになる(絵に描いた餅)
③ 社員が誰も協力してくれない
が挙げられると思います。
①についてですが、
経営計画書を作ろうとする社長さんは完璧なもの、他人に見栄を張れるもの、非の打ち所がないもの、立派なものを作ろうとしてしまう方が多いようです。
他者からとやかく言われないような大きな夢を掲げて、社員へ熱い想いを語ろうと力が入ってしますのです。
そして、立派なものを作ろうとしてしまうために、気付いた頃には年度末💦なんてことも…
そのためいろいろ言い訳を付けてやらないようになることも…
続いて②ですが、
計画を作ることに8割以上の力を注いでしまい、実行が起こされないということが往々にしてあります。
計画を作るだけで満足( ̄▽ ̄)という感じです。
あとは、計画は作ったし、実行したが・・・チェックをしない。ということです。
計画と実行とをチェックする体制が整っていないため、やりっぱなしという状況です。
このチェックする体制は舵を取るために非常に大切なことです。
最後に③ですが、
社員が誰も賛同してくれない・・・社長の独りよがりな状態になることです。
社長が叱咤激励をしたとしても、全く効果が表れていない状況です。
経営計画を社長が勝手に作ったものであり、私たち社員には関係ないもの。という認識を与えていることが問題です。
社員に当事者意識がない状態です。
これらの失敗リスクを軽減するためには・・・どうすればいいのでしょうか?
そのためには下記の3つの方法が役に立つのではないでしょうか?
①他社の良いところを真似る
良い会社や尊敬する社長がいる会社の経営計画書には、自分が思いつかないことが書 かれていることがあり、学生で言えば参考書のようなものになるでしょう。
まずは他社の良いところを真似して、徐々に自分の色を出して行くことが良いでしょう。
日本の伝統的な手法である、『守破離』を活用するのが良いと思います。
②月次報告会議を開催し、全社員で読み合わせを行う
全員の目標の確認と実績を共有する場になります。
予実管理は計画と実績の差異を見ていても意味がありません。
その差異を翌月以降どのように解消していくかを検討し、話し合うことが本来の目的です。
自分の目標がどれだけ足りていないか確認することができ、併せて他者の達成状況も共有することができます。最も大切なことは他者のやり方などを自分も取り入れることがを検討することができるのです。
自分では思いつかないことであっても、他者の意見を取り入れることで新たな発想が浮かぶということは往々にしてあります。
③チームや個人別に目標を細分化する
社員の中に「経営計画は他人事」と考える人がいる限り・・・社員の協力は望めません。
必要なことは社員の当事者意識です。
当事者意識を持ってもらうためには・・・自分で目標を決めてもらうことです。
社員は、会社や部門の状況よりも、自分の目標と実績が気になるものです。
そして、自分が決めた目標は達成したいと思うものなのです。
そのため、社員一人一人が掲げた目標を達成することで、会社も目標が達成することができるのです。
このようなことを意識して中期経営計画を策定して、目標を達成するためにどうするかを検討していくことが必要なのではないでしょうか?
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