~ロケット理論~
人はなぜ月に行けたのか??
目標が明確であり、具体的な方法があり、軌道修正の仕組みがあったからです。
それでは続きを書いて行きたいと思います。
前々回は1つ目の要件として「明確な目標があったから」について書きました。
前回は2つ目の要件として「方法論の具体化ができたから」についてを書きました。
今回は3つ目の要件です。
3.軌道修正の仕組みがあったから
ロケットが月に行けた第3番目の要件は
「軌道修正が的確であったから」といわれています。
月に行く過程において
様々な障害や予期せぬことが発生したことだと思います。
当初の計画通りに行くことは普通はありえないことではないでしょうか?
コンピュータを駆使して、
タイムリーに現在位置を確認するとともに、
「ズレ」を修正しながら
目標に向かって突き進む。
これが第3の要件となります。
つまり、こういうことです。
①ズレがわかる仕組み
②ズレを修正する仕組み
の2つの達成管理の仕組みが確立されている必要があるのです。
では、「ズレがわかる仕組み」とはどのようなものでしょうか?
単なる実績だけではなく、計画値と実績値が比較表示され、
パーセンテージや差額によって「ズレ」が把握できるような予実管理の仕組みをいいます。
「戸がはずれていれば直そうとする」ように、
人は「ズレ」を認識したときに改善意識が働くのです。
なお、数値面だけではなく行動面に関しても、
この「ズレ」が分かる仕組みを確立することが達成管理に欠かせません。
しかも、それは「タイムリー」にわかる必要があるのです。
このようなことを聞いたことはありませんか?
「3ヶ月前の試算表が会計事務所から提出されていない」
ということを聞いたことはありませんか?
素直によく経営しているなぁ・・・と驚きます。
当然、顧問をしている会計事務所にも問題はありますが・・・
必要としていない経営者にも問題があります。
試算表や予実管理などの経営情報を1ヶ月遅れで作成していては、
全く無意味なものです。
戦車にナイフで立ち向かうようなものです。
例えがおかしい・・・笑
それらの経営情報が遅くなればなるほど、次の意思決定やアクションに活かすことが出来ず、必要なときに必要なアクションが起こせない可能性が高くなります。
そのため、「ズレ」が「タイムリー」にわかる仕組みが重要な意味を持ってくるのです。
となると・・・
経理処理の自計化
もしくは
リアルタイムに試算表を確認できる状態を確立する必要があるのです。
今はクラウド会計が進んでいますので、容易な状況にあると思います。
もうひとつ必要な仕組みは「ズレを修正する仕組み」です。
分かった「ズレ」を修正する仕組みが必要なのです。
それは「経営会議」という経営機能に集約されると言っても過言ではないでしょう。
月初に社長及び経営幹部の参加により「経営会議」を行い、
先月の結果を踏まえた上、
今月以降どのような手を打って改善していくのかを意思決定し、
即刻行動に移していくのです。
経営者は経営幹部と協力し、
あらゆる知恵をふり絞り、
環境に適応し、
生き残りのための「最善の手」を打って行かなければなりません。
組織経営を行っていない会社であっても、
経営者ひとりでこれを実践して行かなければ、
良い経営どころか、生き残ることもできないのです!!
以上の2つの仕組みにより、
軌道修正が的確に行われた会社が
目標達成できるのです。
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