【除夜の鐘】
日本の年末年始の伝統行事である除夜の鐘!!
12月31日の除夜(大晦日の夜)の深夜0時を跨ぐ時間帯に、お寺の梵鐘を撞(つ)くイベントです。除夜の鐘は多くのお寺で108回撞かれています。
たくさんの煩悩を祓うことで新しい年を迎える清めの儀式と考えます。
【108の煩悩】
108という数には由来が多数あるようですが、基本的には「たくさん」を指していることになります。
諸説の一つとして、
『六根(五感+意識)』×『好・悪・平』×『浄・染』×『前世・今世・来世』
これらの要素の組み合わせ(6×3×2×3=108)があります。
【煩悩の種類」
煩悩にはどのようなものがあるのか?
ざーっと並べてみました!!
根本煩悩『貪』(好きなものに対する激しい要求)
愛【所有の執着が愛を煩悩に変わらせる】
執着【途中で欲を制止する事が出来ない】
堅【物を惜しんで貪ること】
驕【おごりたかぶること】
卓挙【自分の自慢話をしつづける】
卓悔【落ち着かない様子】
狂【心が千々に乱れる】
てん【必要以上にこびる】
無慚【恥と謙虚さの喪失】
無鬼【不遜な態度】
根本煩悩『眞』(怒り腹をたてる)
分【急激に激しく怒る】
根【負けると悔しさで腹が立つ事で派生する心】
嫉【妬む事】
妬【やきもちを妬くこと】
不和合【人と人とが仲良くないこと】
悩【自分の心に対し怒りをもつ】
諍【ルールを逸脱した名利の競争】
闘【怒り狂い争うこと】
害【生きるものに危害をあたえる】
愈盗【盗む】
根本煩悩『痴』(真実がわからない)
無明【心の睡眠による意識不明】
不信【信じない事には何も始まらない】
不正知【やって良い事と、だめな事の区別が出来無い】
睡眠【眠っている間は罪悪感もなく】
昏沈【心がめいってふさぎこむこと】
覆【心の負い目を隠そうとする】
解怠【崩れるように心が弱まっている状態】
放逸【わがまま放題】
失念【心に掛けていた事柄を忘れる】
散乱【ちゃらんぽらん】
根本煩悩『慢』(他と比較して驕り高ぶる)
過慢【同等の人を優劣で比べ、自分を優とする】
慢過慢【自分以上の人と比べて自己に力量があると思い込む】
増上慢【自分が一番正しいとおもうこと】
我慢【我慢とは自分を驕り高ぶるという執着心】
卑慢【自分の未熟さを知らない状態】
邪慢【徳もないのに自分にはあるように思うこと】
根本煩悩『疑』(あれこれ疑うこと)
擬【ものごとを決め兼ねる】
顛倒【物事をさかさまに見る】
悪口【他人の悪口をいう】
綺語【つまらぬ冗談を重ね重ねにいう】
妄語【嘘をつくこと】
両舌【口は穏やかだが内心は陰険】
根本煩悩『見』(真実を見定める目)
悪見【真実を見る目がないこと】
有心見【自己の所有として執着する心】
邪見【誤った生き方】 ※リンク先レビュー参照
辺執見【偏った極端なことに執着する】
見取【誤った考えを正しいと思い込む】
戒禁取【誤った教えで悟りを開く】
『六根・六入』(色(母の存在)、声、香、味、触(感触)、法(おしえ)のこと)
色【仏教では、存在、物のことを指す】
眼【心の中に妄想を抱く】
声【教えの言葉】
耳【心の感覚を養う場所】
香【香りの欲】
鼻【においの欲】
味【味の欲】
舌【言葉の罪 口罪】
触【感触におぼれる】
身【感触の誤りのない判断】
法【教えは心で意識するもの】
意【身から出たさび】
【まとめ】
今回は年末という機会もあり、除夜の鐘から煩悩について書いてみました。
私自身んは無宗教です。
どの煩悩も人であれば必要なことであると思います。
何事も度が過ぎることが問題であり、それを戒めることが必要です。
間もなく2018年が終わります。
そして、2019年が新たに始まります。
4月には平成が終わり、5月から新たな元号が始まります。
10月には消費税が10%へと引き上げられ、軽減税率が始まります。
2019年も変化がある年になっていくのではないでしょうか?
2020年のオリンピックに向けて動き出し、さらにはオリンピック終了後の景気の悪化に対応した活動を行っていくことが必要と思います。
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