個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」は、
加入者が月々の掛金を拠出(積立)し、
予め用意されている金融商品で運用し、
60歳以降に年金または一時金として受け取るものです。
※60歳になるまで、引き出せません。
~税制優遇~
●積立するとき
「全額所得控除」の対象となります。
毎月の掛金は所得税が課税されません。
●運用するとき
「運用益非課税」です。
●受け取るとき
「公的年金等控除」「退職所得控除」の対象になります。
・年金として受け取る場合には
雑所得(公的年金等)となり公的年金等控除が適用されます。
・一時金として受け取る場合には
退職所得として課税され、退職所得控除が適用されます。
また、控除後の金額の1/2が課税対象です。
※退職所得控除は
30年掛けている場合には、
800万+70万×(30年−20年)=1500万
となります。
掛金(積立)
月額5,000円から1,000円単位で掛金を上げることができます。
それぞれの上限は、下記のようになります。
2017年1月~
▫︎公務員
月1万2000円
▫︎会社員(企業年金あり)
月1万2000円・2万円※1
▫︎会社員(企業年金なし)
月2万3000円
▫︎専業主婦(夫)
月2万3000円
▫︎自営業
月6万8000円※2.3
※1
企業年金の種類によって上限が異なります。下記のサイトで確認することができますので、ご確認ください。
http://www.dcnenkin.jp/sp/diagnosis/
※2
国民年金基金や付加保険料と合わせて
6万8000円が限度となります。
※3
国民年金保険料が未納の月は掛金を納めることができません。
また、
掛金を拠出せず、残高の運用のみを行う「運用指図者」となることもできます。
掛金拠出の休止・再開
申し出手続きをすることはいつでも可能となっています。
納付方法 口座振替
・自営・無職の方は、
ご本人口座からの引落しとなります。
・会社員の方は、
給与天引きまたはご本人口座からの引落しとなります。
※前納、追納という制度はありません。
※口座引落日に残高がなく掛金を納付できない場合、その月は未納扱いとなります。
金額の変更
年1回行うことができます。
毎年4月~翌年3月までの間に1回だけです。
※被保険者種別変更時の金額変更は変更回数に含みません。
運用
選択する金融機関(運営管理機関)によって用意されている金融商品が異なります。
※商品を選択する際には、長期の運用となりますので、カテゴリーだけでなく、商品に係る手数料(投資信託の信託報酬、保険商品の解約控除など)もよくご確認ください。
※パンフレットだけではわかりにくい場合にはコールセンターを積極的に利用することをお勧めします。
給付
給付の種類は3種類あります。
・「老齢給付金」
・「障害給付金」
・「死亡一時金」
「老齢給付金」は原則(※)60歳から給付請求が可能です。
※受給開始年齢は通算加入者等期間によって異なります。通算加入者等期間は個人型年金および企業型年金における加入者・運用指図者の期間の合算となります。
5年から20年の有期年金または一時金です。詳細は金融機関にご確認ください。
70歳になっても請求しない場合は、全額一時金として支給されます。
▫︎通算加入者等期間 ➡️ 受給開始年齢
10年以上 ➡️ 満60歳
8年以上10年未満 ➡️ 満61歳
6年以上8年未満 ➡️ 満62歳
4年以上6年未満 ➡️ 満63歳
2年以上4年未満 ➡️ 満64歳
1ヶ月以上2年未満 ➡️ 満65歳
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